「チラシ」「DM」の限界
「チラシ」や「DM」には限界があります。
それはこんな理由です。
ある飲食店のお客様に、「チラシ(フライヤーなどとも言います)」を依頼されて作成したときのことです。
たった1000部程度だったのですが、何とかご来店いただきたいと、いろいろ工夫して納品させていただきました。
「桜まつり」という、お花見の季節のイベントのチラシだったのですが、納品からしばらくしてそのお店に伺ったところ・・・・、
お店のオーナーに、ものすごく叱られてしまいました。
「あんたに作ってもらったチラシ、ばら撒いたけど、1人のお客も来なかったぞ。」
と、言うことでした。
オーナーさんに結果を検証してみると、実は大変な誤解がありました。
チラシの反応率は、どれくらいだと思われますか?
実は、反応率が1%と言えば、かなり優秀な成績です。
私たちは、何とかこの1%という反応率を目標にしてがんばっているのです。
しかも、この1%とは、実際に『チラシ』を手にとって読んだ人が反応した割合です。
「読んだ人」の1%が、何らかの行動をしていただくのが目標です。
ポストに入った「チラシ」を読まずに捨てた人は、この反応率の対象にはならないのです。
つまり、この飲食店さんの場合、文字通りばら撒いたのなら、かなりの数がゴミ箱へ直行していると考えられます。
たった1000部のチラシなので、どんなに「いいもの」を作ったとしても、そもそも読まれなければどうしようもありません。
「チラシ」や「DM」などは、手にとって読まれて初めて効力を発揮するのです。
なので、ばら撒かずに、店の前を歩く人とか、ご来店いただいたお客様へ直接に手渡しでお願いしますねと、言っていたのですが・・・・、
「そんな時間あるかいな」
って、ことでした。
チラシは、近所の団地やマンションの集合ポストへ、一部は新聞への折込になったそうです。
これでは、残念ながら大部分が読まずに捨てられてしまったとしか考えられないのです。
1000部のうちきちんと手に取っていただけたのが1割だとしたら、1%の反応率の優秀なチラシだとしても、
1000×0.1×0.01=1
(チラシ枚数×読まれた率×反応率)=来店者数
となり、来店が「0」だったというのも納得出来る数字なのでした。
チラシを読んでいただく人を増やして、来店していただけるお客様を増やすためには、これはもう、もっと大量にばら撒くしかありません。
しかし、そうなると今度は「予算」がありません。
大量に「チラシ」「DM」を作るとなると・・・・。
「チラシ」「DM」の限界を感じてしまいました。
そんなとき、ある考えが私の脳裏をよぎりました。
小予算で、しかも必ず「手」から「手」へ渡されていく、アレが!!
「あるじゃないか、小部数でも絶対に読んでいただける、販促物が」
それが「名刺」だったのです。
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